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日蓮宗新聞 平成18年1月20日号
もっと身近に ビハーラ
林 妙和師
まる17
介護・看護のワンポイント

今年は身体によいことを実行しよう
笑顔のあなたに出会いたい
誰かに喜ばれ・癒し・癒され…
「心身一如」
 皆様にとってどのような松の内でしたか。三が日は笑顔で過ごせましたでしょうか?「心身一如」こころとからだは一つです。
 こころとからだの健康について考えてみましょう。
 まずは、まる1食生活まる2適度な運動まる3心地よい睡眠まる4ストレスをためない、などライフスタイルの改善が健康な身体への基本です。
 それらに加えて、生き方や視点を変えることで喜び・感謝・笑いが人をイライラさせる脳内物質を変化させたり、ガン細胞やウイルスを殺すナチュラルキラー細胞が活性化されることが知られています。

癒しのピエロ(クリニクラウン)登場。
医学でも笑いの効能は高く評価されている
 また笑顔を作ると、リラックスし皿流がよくなります。リュウマチ患者が落語を聞いた後、ストレスホルモンや炎症を悪化させる物質が下がったデータや、血圧・血糖値が下がったなど多くが証明されています。
 唱題行・法話はもちろん、楽しく行う趣味、いい話・楽しい話を聴いたり、読書や音楽鑑賞もおもいやりやユー
モア、励ましの一言や、よい出会いなど、こころを元気にさせてくれることで自己の治癒能力が高まっていくので
す。日常生活の中で「良かった・気分がいい」と思えることが大切です。
 実践活動として「笑いの学会」の開催・癒しの環境研究会による「笑い療法士」の認定と笑い療法発表会などいろいろな取り組みがあります。

 思いやりとユーモアで治療
 映画「パッチ・アダムス」をご存知ですか?アカデミー賞男優のロビン・ウイリアムス主演の映画です。
 愛と笑いが人を癒すことに目覚め自らピエロとなり、苦しんでいる人に愛と思いやりとユーモアを治療の根底にしたハンター・アダムス医師の自伝。
 日本でも多くの人がその映画によって癒され、励まされています。
 ガンで闘病生活を送っていた智美さんも映画(ビデオ)と出会ったひとりでした。
 そのパッチの来日が決まった時、智美さんの「会いたい!」との強い思いと希望に応え実現に向けて体調を整え、交通手段・緊急時の受け入れの病院の手配も万端。
 ところがその三日前に抗ガン剤が投与され智美さんは激しい副作用で夢は叶えられなかったのです。

パッチ・アダムスこと来日した
ハンター・アダムス医師(中央)と筆者(左)
 パッチは代理で行った母を温かく抱いて現地から智美さんに愛の電話を入れてくれました。
 そのとき遠いベッドでもパワーを感じたと智美さん。
 パッチは苦しいときに「本当にあなたを生かしてくれるのは愛する心であり、惜しみなく愛を注ぐ友がいること」「苦しんでいる誰かをハグ(抱擁)してあげよう。ありったけの愛を込めて優しいまなざしを投げかけよう。報酬を求めず、その人のために全力で尽くしてみよう。そうするとあなたの心にも身体にも力がみなぎり喜びが溢れてくる。必要な人にケアをすることは自分が幸せになることである」と著書『いま、みんなに伝えたいこと』に書き記しています。

 広がれ笑顔の輸
 病んでいる人も周りで支えている人も、自分のできることで人を癒すことができるのです。
 言い換えれば慈悲心を持って向き合い共に歩んでいくことではないでしょうか。心を開き、語れる友になりたいものです。
 今年は心と身体によいことを実行しましょう。あなたの笑顔に出会いたい。
 誰かに喜ばれ、癒し、癒され、たくさんの笑顔の輸が広がるように!
(名古屋市道心寺修徒・医療法人大雄会顧問)