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日蓮宗新聞 平成17年8月20日号
もっと身近に ビハーラ
林 妙和師
まる12
介護・看護のワンポイント

介護サービス利用の手続き
「在宅か」「施設か」話し合って選びます

 前回までの介護認定の手続きから、今回は実際に介護サービスを利用するときの手続きを紹介します。
 まず図の流れのように要介護認定の通知を受けたら、「在宅サ一ビス」か「施設サービス」かを良く話し合って選びます。

図

 主なサービスの種類は次の通りです。

在宅サービスの種類
○訪問サービス
☆訪問介護(ホームヘルパー)
☆訪間リハビリテーション
☆訪問入浴
☆訪問看護 等
○通所サービス
☆デイサービス(通所介護)
☆デイケア(通所リハビリテーション)
○ショートステイ
☆短期入所生活介護
☆短期入所療養介護
○その他
☆福祉用具の貸与(ベッド、車いす等)
☆福祉用具の購入費の支給(ポータブルトイレ等)
☆住宅改修費の支給(手すり、段差解消等)
☆痴呆対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)
☆特定施設入所者生活介護

在宅サービスの種類
☆介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
☆介護老人保健施設
☆介護療養型医療施設

 ここで要介護2の認定を受けたお二人の希望をみてみましょう。

Aさん 女性・長男家族4人と同居
 平日は家族が働きに出るため日中は一人。朝晩の食事や入浴は家族の介護にて可能だが、昼食の準備は手伝って欲しい。
 外出の機会を持ち、多くの人と交流したい。家族の介護休養のため、ショートステイも利用したい。

Bさん 女性・一人暮らし
 独居のため朝昼晩の食事準備を手伝って欲しい。入浴は困難、自宅の浴槽で入浴したい。人と関わることが苦手なため、通所サービスは避けたい。出来る限り、自分の家で過ごしたい。
  









の要
認介
定護
 2

 Aさん・Bさんは同じ要介護度2ですが、家族構成、住環境や生活形熊、性格など様々な要因によって、望む生活が異なります。
 こうした点を見極め、望む暮らしに近づけるよう、介護サービス計画を立てるのが介護支援専門員(ケアマネージャー)です。
 ですから、介護支援専門員には「何に困っているのか」「どうしたいのか」等、はっきりと伝え、分からないことは何でも尋ねましょう。事前にサービスを体験できる「お試し利用」を実施している事業所もあります。
 特に施設入所希望の場合は、介護支援専門員を介さず、直接施設への申込みとなります。事前に見学し、説明を受けましょう。
 近隣に複数の施設がある場合は、それぞれ見て回り、本人・家族で決断することが大切です。
 介護保険は平成18年度に改正が予定されていますが、法改正が繰り返されても、全ての方の個別性を補うには至らないでしょう。
 やはり人を支えるのは人なのです。周りの人への必要な支援とは何かを共に考えていくことが大切です。
 介護は、その家族全体を対象として、支えていく視点を忘れないでください。
(名古屋市道心寺修徒・医療法人大雄会顧問)
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