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日蓮宗新聞 令和7年1月20日号
ご首題は救済符
認定臨床宗教師  酒井 菜法

仏さまはいつでも見守っています

 令和7年を迎え皆さまいかがお過ごしでしょうか。自坊の高應寺がある埼玉県三郷市では正月に行われる七福神巡りが年々盛んになり、多くの人がご朱印を集めながら参拝を楽しんでいます。
 日蓮宗ではご朱印をご首題といい、参拝や信仰の証としてお題目を授与します。高應寺では、毎年干支のイラストと干支を用いた日蓮聖人のご遺文を添えたご首題を授与します。今年のご遺文は『当体蓮華鈔』(とうたいれんげしょう)の一節「辰巳には普賢菩薩坐し給へり」です。法華経を信じる者を必ず守護する普賢菩薩が南方の方角から見守っていますよ、と説かれています。
 普賢菩薩は『妙法蓮華経』普賢菩薩勧発品(ふげんぼさつかんぼっぽん)第28に説かれています。お釈迦さまの脇に座し六牙(ろくげ)の白象(びゃくぞう)に乗って法華経を信仰する者を守護する菩薩さまです。法華経を聞くために娑婆世界に現れ、お釈迦さまのご入滅後にどのようにしたら法華経を受持できるか質問をするのです。するとお釈迦さまは4つの実践方法(四法)を教えます。1つ目はすべての仏さまに守られていると信じること。2つ目は多くの徳を積むこと。3つ目は必ず仏になれると信じること。4つ目は一切衆生を救済すると発心することです。また普賢色身三昧(ふげんしきしんざんまい)と説かれ普賢菩薩はさまざまな姿に変化し、四法を実践する者を救済してくださるのです。日蓮聖人は子どもが意味もわからずお題目を唱えるだけで仏になれると説きます。ご首題はまさに意味がわからず訪れる人への救済符。ご首題を手にした人は自然とお題目を目にし、唱え、普賢菩薩の変化に触れるのです。あなたが意識せずとも仏さまはすっとあなたのそばにいらっしゃることに気づかされます。
 今年も多くの徳を積み、自らもだれかを助けられるような心の豊かさを養い、必ず仏になれると信じられる日々を過ごしたいものです。よい1年になりますように。
(ビハーラネットワーク会員・全国日蓮宗相談事業協会副会長)
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