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生老病死と向き合う あなたのそばに
日蓮宗新聞 令和3年12月20日号
大切な人を失い、
苦しみを抱えているあなたへ
齊藤 耀慧

大きな悲しみが少しでも小さく

《大切な人を失い、苦しみを抱えているあなたへ》
 吹く風も雨の音も失った大切な人の言葉に聞こえてしまうのでしょうね。
 大切な人の眼はあなたの眼。大切な人の口はあなたのロ。大切な人の鼻はあなたの鼻。あなたが笑うと笑います。あなたが泣くと泣きます。あなたが怒ると怒ります。大切な人は、見えないだけで何時もあなたと一緒にいます。
 息をすることさえ忘れてしまうほどの悲しみの中のあなたを、仏さまはふっくらと包んでくださいます。どうぞ、力を抜いて寄りかかってください。仏さまは、びくともしません。

 自死によって家族を失った遺族は社会の偏見に苦しみ、日常生活に支障をきたすほどの葛藤で苦しんでいます。そのような人が苦を吐露する場として「自死・自殺に向き合う僧侶の会」は「いのちの集い」を月1回開催しています。毎年12月1日には、大切な人を亡くした人とともに追悼法要を行っています。
 大切な人が逝ってしまってから息をひそめて過ごしてきた時間は、想像を超えることだと思います。そういったなかで、少しでも美味しくご飯が食べられるように、楽しく笑えるように私たちがお手伝いができたら、と活動しています。今日1日のことだけを考えていただき、無事に今日を過ごすことができたら、明日も無事に過ごせるようになれることを願っています。私たちは大それたことはできませんが、一緒に涙を流し、大きな悲しみの塊が少しでも、小さくなるように祈ります。それが「自死・自殺に向き合う僧侶の会」です。
 やり場のない悲しみや辛さをお話しください。詳しくは「自死・自殺に向き合う僧侶の会」ホームページをご覧ください。
 同会では活動の一環として亡き人に思いを書いた手紙を預かる「虹のポスト」も開設しています。手紙は開封せずにお預かりして、お経を手向けお焚き上げいたします。その煙は、空へと昇っていきます。きっと、きっと、あなたの大切な人へ届きますよ。
(日蓮宗ビハーラネットワーク会員)

自死・自殺に向き合う僧侶の会
https://bouzsanga.org/
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