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生老病死と向き合う あなたのそばに
日蓮宗新聞 平成28年7月20日号
貯筋を楽しみ健やかな生活を
林 妙和

誰かとつながることで脳も活性化

 地域で学習会や介護相談を開いています。
 参加の皆さんは、「高齢者が健やかに過ごすには日常生活で心と体を動かすことがとても重要だ」と認識されています。ところが体力テストを実施してみると意外な結果に「ええーこんなはずでは…」と驚かれる方が多いです。
 WHO(ぽ界保健機関)によると「座ってばかり」の生活は、「喫煙」「不健康な食事」「アルコールの飲み過ぎ」と並んで、がん・糖尿病・心血管障害・慢性呼吸器疾患などを引き起こす原因にもなっていると警告しています。
 このことから良い生活習慣が大切なのは、高齢者だけの話ではなく、どの年代にも当てはまります。元気なうちから心と体に良い習慣を続けて健康長寿を伸ばすことは理想ですが…。
 とくに高齢者は身体を動かさない生活により、心身の機能低下が起こりやすく、風邪などちょっとしたきっかけで寝込んだり、介護が必要になったりします。個人差もありますが、体力の衰えや病気になるのは、加齢によるものだけではありません。しかし、早い時期から老後を見据え、健やかな生活を心掛ける自助努力も必要な備えではないでしょうか。
 A子さん(75)のイキイキ生活を紹介します。
 膝に痛みを感じ整形外科を受診したA子さんは医師から「薬より活動ある生活を心がけて!」「膝の関節を支える筋肉を鍛える努力をしなさい」と言われ、無理なくできる筋トレとストレッチを続けた結果、日常の立ち振る舞いがスムーズになったのです。
 彼女は近所で出不精になっている方に気づくと声をかけて、一緒にお茶を飲んだり、話し相手をしたり、友人とのウォーキングを楽しみ、時には趣味の家庭菜園の野菜をおすそ分けしたり…。
 自然に人の輪が広がっていきました。
 日常生活の中で他者と交わることで脳が活性化され、出歩くことで身体全体を使い、体力がついてきました。
 まさしく「貯筋」です。
 彼女の合言葉は【貯筋を楽しみ健やかな生活を送ろう】です。
 A子さんは「誰かとつながりお役に立てるなら、動けるうちはこの身体を活かさないと…」
 「行くところがあり、することがある。出会いから学ばせて頂くことも多い。感謝ですよ」と、微笑み合掌されました。
 (日蓮宗ビハーラ・ネットワーク世話人)
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