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生老病死と向き合う あなたのそばに
日蓮宗新聞 令和4年3月20日号
障がい者の気持ち
─私も働きたい・私も世のなかの役に立ちたい─
今田 忠彰

少しの配慮が希望を叶える

 「障がい者」とは、身体や知的や精神に、長期に渡って制限を受けている人のことである。
 統計的には、100人に6〜了人いる。おそらく、皆さんの近くにもいるであろう。でも、どう付き合ってよいか、なかなか分からない。
 障がい者は、普通に人として接してほしい、向き合ってほしい、と思っている。できないことがあるので、配慮はしてほしいが、遠慮はしないでほしい、と思っている。
 障がいには種類がある。
1、身体障がい─手足の欠損や肢体不自由。視聴覚障がいや、内臓疾患など。
2、知的障がい─小児から知的に何らかの障がいがある。発達障がいなど。
3、精神障がい─精神疾患などの病質を持つ者で、統合失調症、うつ病など。
4、障がい児─18歳末満で障がいを持つ者。
5、難病−治療法が不明で、国や都道府県が認定している疾患。
 いま、障がい者の雇用が進められていて、国がさまざまな推進策を提案している。障がい者は、社会に庇護される存在ではなく、その能力によって、活躍できる、労働力・社会資源だと考えている。しかし、健常者と違って、「できること・できないこと」「得意なこと・苦手なこと」があるので、理解と支援が必要だ。
 街に、視覚障がい者がいたとする。どうも道に迷っだのかな、と見える。そんな時は、「何かお手伝いしましょうか」と声をかける。「大丈夫です」と返ってきたら、何もしない。何か依頼されたら、できる支援をする。
 知的障がい者と面談をする時は、「生年月日はいつですか」と聞かないで、「生まれたのはいつですか」と聞く。
 一度に複数の指示を出さない。臨機応変にやっといて、という曖昧な指示は出さない。具体的で、分かりやすい指示を出す。
 そんな少しの配慮をすることによって、障がいがある人の、「私も働きたい・私も世のなかの役に立ちたい」という希望が叶えられる。
 障がい者も健常者も、共に生きやすい社会でなければならない。
 (日蓮宗ビハーラ・ネットワーク世話人)
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