日蓮宗 ビハーラ・ネットワーク
 
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(宗報 平成22年3月号 第264号 改訂 第96号)

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「平成21年度 ビハーラ活動実践講座」報告
 
1、開催の経緯とねらい
 
 ビハーラ活動とは、「医療や福祉や地域社会との連携のもとに、寺院において、自宅において、あるいは病院や施設において、病気や障害、高齢化に悩む人たちと苦しみを共にし、精神的、身体的な苦痛を取り除き、安心が得られるように支援する活動」のことである。宗門では先に「社会教化事業講習会」において、ビハーラ活動の基本的講義を行った。この度、日蓮宗のビハーラ活動を推進し、実践を志す人たちのために、ビハーラ活動の具体的方策を学ぶ「ビハーラ活動実践講座」を開催した。
 
2、開講式
 
 古河良晧伝道部長導師による法味言上に引き続き、「ビハーラ活動は、法華菩薩行の一環でもあり、また社会活動の一環としての大変重要な取り組みでございます。立正安国論の宗祖の祖願というものを我々が受けとめて、社会に法華経や日蓮聖人の教えを実践して行く、その大きな活動の柱の一つがビハーラ活動であると認識しております。」と挨拶を頂いた。
 続いて、今回の講習会を企画運営した日蓮宗ビハーラ・ネットワーク(NVN)代表の柴田寛彦師より「一昨年の世界仏教徒会議や昨年のいのちのシンポジウムに参加して、世界の宗教者と接触している中で、私達が自分自身を仏にしていくための修行をどうしているのかということと、それを基にして法華菩薩行、社会の中で菩薩行を如何に実践するかという二点が大きく私達に問われていると痛切に感じた。生老病死の苦しみに悩む人達のすぐ傍に寄り添って、その人達の苦しみの為にお手伝いをしてあげるというビハーラ活動こそが日蓮宗の法華菩薩行に他ならないと考えている。」と挨拶があった。
 
3、講義と実習
 
 講義や実習の内容について、以下に要約する。
 
まる1講義「仏教経典に見るビハーラ精神」
         講師 目黒区常圓寺住職 古河良晧師
 仏教に基づくビハーラ活動の起源は、仏陀釈尊の時代にまで遡る。ビハーラ活動は仏教本来の活動である。仏教の諸経典に見るビハーラ精神は、慈悲心による抜苦与楽であり、法華経にはビハーラ活動の理念として、寿量品の中に良医の喩えが説かれている。
 生命科学の観点からみると遺伝情報は三十八億年受け継がれてきたものであり、我々は三十八億年の歴史を持っている。仏教の生命観は、宇宙、地球、生物、人間は実体として繋がっているというのが現実となり、久遠本仏の命は我々の身体の中に宿っているということの説明ではないだろうか。
 ビハーラ活動は地涌の菩薩の自覚と常不軽菩薩の但行礼拝の精神で行う現代の法華菩薩行である。仏教本来、脈々としたお釈迦様の病に対する接し方の、現代の我々の行いである。お見舞い活動から始めて頂きたい。
 
まる2講義「日蓮聖人のビハーラ精神」
         講師 台東区妙経寺住職 山口裕光師
 日蓮聖人の御遺文を、(1)よろこび、(2)はげまし、(3)やすらぎ、(4)安心、の観点から四つに分類。(1)よろこびは、病者や高齢者にとっての生きる喜び、法華経信仰による法悦を示す。(2)はげましは、病いや高齢化に伴う諸問題に励ましを与える。(3)やすらぎは、心の安らぎを求めることの大切さと、方法を示す。(4)安心は、誰もが避けえない死を見つめ、現世と死後の安心を示す。
 また日蓮聖人の外護者であると共に、病気がちのため、ことあるごとに宗祖から励まされた富木尼への教導をまとめて、ビハーラ精神を知る手掛かりとして示す。そこには、医師の治療を受けることや、お灸のすすめ、気を強く持つことなどが書かれている。「病気になっても病人になってはいけない」という言葉があるが、日蓮聖人のお心と通じるものがあるであろう。
 
まる3講義「ビハーラ活動の歴史と現状」
         講師 京都市常照寺住職 奥田正叡師
 法華経の聖地霊鷲山は「ビハール州」にある。インドのビハール州はビハーラの施設がいっぱいあった。これがビハールの語源となっている。お釈迦様の時代からビハーラが為されていた。
 日本に於けるビハーラ活動の歴史は、聖徳太子の建立した四天王寺に併設された四箇院(施薬院・ 療病院・悲田院・敬田院)から始まる。日本の仏教の原点はビハーラ活動である。鎌倉時代はビハーラの黄金時代であり、江戸時代で衰退し、明治時代になると西洋医学の流入により仏教と医療が離れていき、ビハーラはほとんどなくなった。
 ビハーラ活動の先駆者として、宮澤賢治と綱脇龍妙上人について説明された。
 
まる4講義「ビハーラ活動とカウンセリング
         講師 港区長久寺住職 渡部公容師
 カウンセリングの基礎知識を説明。カウンセラーは、「受容」(クライアントの話を全てありのままに無条件で受け容れる)、「共感的理解」(感情移入的理解、出来るだけクライアントが考えるように考え、感じるように感じる)、「自己一致」(態度に裏表がないこと、言っていることと本心が一致していること)、が必要であり、クライアントには「自己治癒力」(自然治癒力)がある。カウンセリングは「傾聴」が大切である。カウンセラーの基本は「聴く」という姿勢であり、カウンセリングは「聴くこと」から始まる。
 相手の話を聴く時に重要なことを説明。信頼関係(ラポール)を築くこと。「思い込み」で聴かないこと。焦らず待つこと。相手の言葉を反復すること。相手の言葉をまとめたり整理すること。励まし、忠告、議論、説得をしないこと。相手の表情や態度からもメッセージを読み取ること。こちらの関心、共感を相手に伝えること。相手が自由に答えられるように質問すること。また、急いで結論を出す必要はなく、一回で相談を終結することが最良というわけではなく、ある程度の時間経過を考慮して、二回、三回と継続していくことも重要である。
 ビハーラ活動とカウンセリングについては、傾聴することは難しいことであり、カウンセリングは説得ではない。多様な相談事に対応できるよう、自分一人で抱え込まないことも重要。
 「がんばれ」という言葉は、現在のその人を認めないということであり否定につながる。それに対して「がんばったね」という言葉は、その人をふり返り「認めること」「肯定すること」である。
 グリーフケアで遺された人と関わる時には、励まそうとするよりも、むしろ話に耳を傾けることが重要。「多弁」は「余計なお世話」にも通ずるので注意すべきである。
 
まる5実習「ロールプレーイング」
         講師 港区長久寺住職 渡部公容師
 参加者を2〜3人ずつ十グループに分けて、それぞれのグループにファシリテーター(促進役)を一人ずつ配置し、参加者にカウンセラー役、クライアント役、オブザーバー役になってもらい、問題や悩みを想定し、クライアント役がカウンセラー役に相談をするという形で、ロールプレイ(役割演技)を行う。オブザーバー役は一回のロールプレイごとにチェックリストに記入し、感想、疑問等を伝えた。それぞれの役割を交代し、すべての参加者がクライアント役とカウンセラー役を経験。
 最後に講師による総括。「話を聴く時に無理に明るくする必要はない。ちょっと待つということが難しい。慣れていないので沈黙を恐れる。質問をしてきた時、答えてあげるのではなく考えて貰うようにする。結論を出すお手伝いである。十〜十五秒の間を取るようにする。聴き上手になるのは難しい。」
 
まる6講義「終末期に於ける医療と宗教」
         講師 愛知県大光寺修徒 村瀬正光師
 講師の村瀬正光師は、長岡西病院ビハーラ病棟医長をしており、終末期に関するさまざまなデータから、延命治療に対する意識や、告知、療養場所等についての様々な意見を提示。参加者にも、告知、治療、療養場所について考えておくことを提言。
 続いて、緩和ケア病棟について説明。緩和ケア病棟とは、終末期の癌とエイズの患者が利用できる施設であり、既成医療からの脱却、延命至上主義による弊害から患者を救い、自分のいのちをどのような形で全うするかという選択を患者さん自身に与えることを理念としている。基本方針は、生命を尊重し死を自然なことと認めることで、無理な延命や意図的に死を招くことをしない。しかし、延命とは何かという時、人によって異なっている。緩和ケア病棟の事例として、勤務されている長岡西病院ビハーラ病棟を写真を使って紹介。また、遺族へのアンケート結果も提示。
 最後に、宗教、宗教家に対する期待を述べ、「価値観の多様化によって『良き死』を共通化することが困難になっており、そのため『個人の自己決定にまかす』状況になっているが、実際は家族が決定している場合が多い。病院は治療するだけの場所と考えられているが、現実には8割以上の方が亡くなっている看取りの場でもある。しかし、医療現場では『死にゆく者の看取り』と『死別の悲嘆』に対して取り扱いかねている。宗教的視点から『良き死』『看取り』『悲嘆』について考え、より広い層に訴えかけるような言葉や行動を宗教サイドに要請されているように感じる。」と、まとめた。
 
まる7講義「お見舞い・千代見草」
         講師 秋田県本澄寺住職 柴田寛彦師
 参加者に配られた、NVNで作成している「お見舞いセット」について説明。「お見舞いセット」には、お見舞い用タオル、カードサイズお守りの他、パンフレット、冊子、御題目写経用紙、筆ペン、声を出さずに御題目を唱える「黙唱行」の仕方等が入っている。
 伝日遠と言われる「千代見草」の現代語訳(柴田寛彦師が作成中、NVNより出版予定)より、看病の心得と臨終行儀について説明。
 「臨終の用意としての十戒」人の命の根を切るときも、心のゆがみに従って心の落ち着くところに向かう。十種類の大きな心のゆがみ(殺生、盗み、邪淫、妄語、大酒を飲むこと、説四衆過悪罪、自讃毀他、慳貪、瞋恚、誹謗三宝)を直すべきである。
 「病人の心をよく心得る」臨終が近くなったときには、普段から気心が通じない人との対面は無用にすべき。起こらなくてもいいはずの瞋恚の心も起こり、後生にとっての大毒となる。
 「末期には薬を止めるべし」病気と薬とが競い合うために、病人は苦しみ悶えることになり、正念であるべき心も乱れてしまう。
 「見舞いの心得」室内へ入るときは、まず戸の外で気を静めてから入り、病人のそばに寄っても更に気を静めて、病人の弱い気に、自分の気を十分に移してから物を言うべきである。
 「時間が少ないため、全ての項目について説明することは出来なかった。現代にも通じるものであるので、ぜひ読んで頂きたい。」と、締めくくった。
 
まる8講義「ビハーラ活動の実際」
         講師 大田区妙徳教会担任 今田忠彰師
 まず現在の活動の紹介。居宅介護支援、訪問介護、介護タクシー、グループホーム、高齢者住宅の運営等を行っている。ビハーラ活動を始める原点も述べた。
 次に、在宅介護やグループホームの現場からの事例を報告。「リハビリ」には「身体機能の回復を目指す、治療・施術」の他に「その人らしい社会生活の回復」という面があり、「自分らしく生きる」ために、自己決定の回復が必用である。また、お見舞い活動・相談活動での留意事項について説明。
 最後に、「社会参加型仏教」を提言し、「社会性の無い仏教はいずれ滅び去る」と社会的貢献の重要性を指摘。「私達の一番の社会的貢献は、法華経・御題目を社会に弘めること。と同事に、ビハーラ活動を『両輪の輪』としての活動ととらえる。真剣に取り組む姿勢が、檀信徒の共感を呼び、社会の賛同を得る。日蓮宗僧侶の活動は、すべて宗祖の願行である『立正安国』を顕現するための活動につながる『法華菩薩行』であることの自覚が必要。」と、まとめた。
 
まる9実習「看護・介護の実践」
         講師 愛知県一偈結社教導 林 妙和師
 昼食時に、お弁当を使って、実際に「食べさせて貰う」「食べさせる」両方の立場を体験実習。相手の思いと介護者の思いのズレなどを実感した。
 「身近な事例と介護のポイント」として、介護の現場からの事例報告を画像を使って解説。その人の行動には個々の背景があり、背景を理解したケアによって、その人らしさが戻っていく。高齢者の人権・尊厳を守るためには、高齢者虐待(シルバーハラスメント)を起こさないように、その人と介護する人、双方に目を向けて、周りで支えることが必要である。暮らしの中の(生活)リハビリは、身体を動かし、脳を活性化し、心を動かし、生活を動かす。語らう仲間と楽しく続けることが大切である。
 いのちはいのちに触れてこそ輝くのであり、一人ひとりの尊厳を守り、その人らしく安心してイキイキ最期まで暮らせるように支援するには、地域のネットワークの活用も必要である。
 「ビハーラ活動の実践は地道であるが、目的意識を持った行動の継続が種まきとなって、いつか御題目の華が開く。」と、まとめた。
 講義の後、立ち上がりなどの安全な介護のコツを実習。次いで認知症疑似体験(トイレを探して編)のDVDを投影。認知症の人の行動を擬似的に体験することによって、その人の行動と心の動きの背景を少しは知る事が出来た。認知症の人の行動は、いろいろなことを考えながら行動をしての結果であるということを理解する必要を感じた。
 
まる10講義「グリーフケア」
         講師 長野県大法寺住職 藤塚義誠師
 グリーフとは悲嘆のことをいい、悲嘆から立ち直るまでの作業をグリーフワーク、またその人を支えることをグリーフケアという。
 「グリーフケアは、住職はもとより寺庭婦人の方々にも理解して頂ければありがたい。」と。
 宗務院発行のパンフレット「やすらぎ」を、初七日、二七日くらいに「読んでみたい気持ちが出てきたらご覧ください。」と遺族に渡している。
 「死に目に会う」とは、目を落とす時に誰かが傍に居た、孤独ではなかったということ。最期を見届けたか、そうでなかったかは、グリーフワークに影響を及ぼす。
 立ち直るとは、以前の状態に戻るのではなく、それまでとは違う物の見方や感性を得ること。悲しみは人を強くも優しくもする。
 河合千恵子氏の「悲嘆のプロセス」(第一段階、ショック。第二段階、喪失に気づく。第三段階、引き籠もり。第四段階、癒し。第五段階、再生。)と、その段階について説明。第二段階の喪失には更に、怒り、寂しさと孤独感、憂うつ・虚脱感、罪の意識、泣くこと、幻視・幻聴の六つがある。
 怒りに対しては、悲嘆の表れとして怒りを吐出させること。寂しさと孤独感には、一人にさせない配慮が必要。案じてくれる人、見守ってくれる人がいるという安心感を与える。憂うつ・虚脱感には、勇気づけるよりも、一緒に涙を流しながら、悲しみに心を添える思いで見守っていく。罪の意識には、罪責の思いを充分に受け止める。泣くことには、泣けるだけ泣けるよう助けること、安心して泣ける場所や時間を与えること。幻視・幻聴には、周囲がむやみに否定しない方がよいとされている。
 自死遺族にとって悲嘆からの回復は容易ではない。ただ真実を語ることによって、心が軽くなる。話すとは、放す、離すことである。「自死者は成仏できない」といわれるが、それでは亡くなった者も遺された者も浮かぶ瀬がない。「悉皆成仏」の立場から唱題をすすめ、「成仏できぬことはない」という明確なメッセージを伝えていきたい。
 
4、閉講式
 
 関谷泰教伝道局長導師による日月偈の後、参加者代表に、修了証が授与された。引き続き、関谷伝道局長より、「信仰ということをしっかりと押さえて、相手との繋がりを深めていくという努力をして頂きたい。それを外せば本当のビハーラとしてできないだろうと思っております。これから経験を一つ一つ積むのが、本当に心から相談の出来る御上人になられるポイントであろうと思いますので、頑張って頂きたい。」と御挨拶を頂いた。
 続いて、柴田寛彦NVN代表が「檀信徒にお見舞いに行ったり、檀信徒の方々にビハーラ的な気持ちで接すること、これは誰でも出来るビハーラ活動だと思います。皆様方の力量に従って、置かれた環境に従って、実践をしていって頂きたい。」と挨拶した。
 最後に、近澤雅昭NVN事務局長よりNVNの活動紹介と入会への誘いが行われた。
 
5、参加者の声(アンケートより抜粋)
 
 アンケートの結果、講義・実習の内容に対しては概ね好評を得ることが出来た。ただ時間が少ないという意見も多数見られた。ここでは今後の講習内容や宗門への要望について報告する。

A、今後、講習会に取り上げて欲しい内容
一人短い時間でいいのですが、御自分の実体験のお話しの発表などをお聞きしたいと思います。
檀家向けの講習会の開催を考えて頂きたい。また管区寺院に講師を紹介してほしいです。
様々な社会問題に取り組んでいる民間団体の人たち(一般の方)に現場での体験をお聞きできればと思います。また、その人たちに僧侶に対して、こういったことをしてほしいなと要望を言って頂けると私たちの問題意識の啓発にもなると思います。
実際にビハーラ活動をしている方々にもっと体験談を話していただきたいです。
ビハーラ活動の他宗派との交流と、他宗派としてのビハーラ活動意義付けの違いなど。
千代見草の全内容講義。
近年増加するうつ病のビハーラ活動について。特に躁うつ病と軽度のうつ病での対応の違いなど。
高齢者体験。
ニートなど仕事をしない人々のビハーラ活動の方法。
基礎の学習や、先生方のビハーラ活動の報告も、聞きたいですし、実習がもう少し体験できれば良いと思いました。
時代やニーズにあった新しいビハーラ活動など、アイデアをたくさん吸収できるような講演が期待されるのではないでしょうか。
ビハーラのネットワーク作り、地域の医者や介護士とどうかかわっていくか、など。
グリーフケア的法話、引導文の作り方。
グリーフケアのことをもっと知りたいです。
実践講座としての実習をさせて頂きたい。
実践をもう少しいれてほしいです。聴講するのも勉強になりますが、体験した方が、想像しやすいです。
 
B、宗門への要望事項について
もっと援助をお願いしたいと思います。
『自死対策に取り組む僧侶の会』は超宗派で行っています。日蓮宗独自で同じような活動が行えると良いと思います。
菩薩行すなわちビハーラ、その姿が、但行礼拝であるような運動を進めてほしい。
本来の仏教活動の一つがビハーラ活動であると考えるならば、全ての宗門教師が学ぶ必要がある。大変かもしれないが、宗門教育の一つに組み込めれば良いと思う。
もうすこしビハーラ活動を紹介したり宣伝しても良いのではないでしょうか。
ロールプレイや介護の実習は、年に数回行ってほしい。できれば、ビハーラの講座を受けたものが忘れない為に、各教区で年数回してほしい。
寺庭婦人も参加しやすい様に、各教区にて開催を願う。
 
6、今後に向けて
 
 アンケートから解るように実践編の参加者は、より具体的実践的な講義を希望している。参加者の多くが既にビハーラ活動を実践しており、かなりの問題意識を持って受講していることがわかる。
 今回も寺族や学生の方の参加があり、ビハーラ活動が幅広く展開されていることを感じた。より多くの希望があるということは、それだけ期待も大きいということでもある。
 宗門では「立正安国・お題目結縁運動」第一期最終年を迎える。今後に向け、受講以外の聴講等も考慮して、幅広い受け入れ体制と一層充実した講習内容となるように努力したい。
以 上
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