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夜中に奇声を上げ
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宗務所長と同心会との懇談会で、山形県の兵賀栄真所長が驚く発言を行った。地元にある駐屯地の自衛隊員が夜中に奇声を発するとの相談を奥さんから受けた。津波が襲った被災地で遺体を収容したが、首や手足のない遺体や、持ち上げるとくずれてしまう遺体など悲惨な状況を経験して、PTSDを発症しているのだろうと言う。「被災地には全国から自衛隊、消防隊、警察官が詰めているが、日蓮宗全国寺院は、被災者支援と共にこれらの支援者のケアもすべき」という提言だった。古河昔良晧伝道部長は、自身が関わってきた日蓮宗ビハーラネットワークの協力を得ながら、東北地方でケアの講習会などを開きたいと答弁した。同ネットワークの柴田寛彦代表も「ビハーラ活動の中でカウンセリング技術の講習も行ってきており、会として出来ることがあれば協力する」と既に準備を始めている◎神奈川第2部宗務所でも被災者のケアを学ぶ講演会を企画している。講師はPTSDやトラウマのケアに関する専門家で精押科医の水島広子さんに依頼。管区内に止まらず、広く公開する予定だ。
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