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日蓮宗新聞 令和3年3月20日号
視覚障がい者に寄り添う
    ―世の中は障害物だらけです―
今田 忠彰

配慮をお願いします

 私は、視覚障がい者への同行援護という支援を行っている。視覚障がい者と言ってもさまざまで、生まれつきの人もいれば、事故や病気で途中からの人もいる。色弱や一方向に視覚障がいのある人、全盲の人もいる。当然、本人の状況も違うし、支援の方法にも違いがある。
 通院や社会参加などで、全盲の人の同行をしていて、いつも思うことがある。
 「世の中、障害物だらけだ」と。道路の点字ブロックの上に自転車やベビーカーが置いてある。走ってきて、視覚障がい者にぶつかる。視覚障がい者にとっては、死活問題である。急いでいるのだろうが、ちゃんと配慮して欲しいな、と思うのだ。
 私は同行の時に、実況中継を心がけている。
 「改札口を出ます。賑やかな商店街を歩きます。10b先で○○街道に出ます。赤信号で止まります。横断歩道を渡ります…」という具合に。
 視覚障がい者への、道案内と同時に、周りの人たちに、「配慮をお願いします」という呼びかけの意味もあるのだ。
 中には、私の声を聞いて、道を譲ってくれる人もいる。ごくまれに、何の配慮も反応もない人もいる。その時は「ご免なさい、失礼します」と大きく声をかけて歩く。
 しかし、視覚障がい者だからといって、道を譲ってもらうことが、当然の権利である訳でもない。中には、障がい者や高齢者が、電車内などで席を譲ってもらった時に、お礼を言わないことがある。周りの配慮や親切には、素直にお礼を言おう。基本的な礼儀である。
 最近は、さまざまな障がいのある人たちが、多く街中に出歩くようになった。そんな姿を見た時は、ちょっとの親切と配慮をお願いしたい。今年は、東京オリンピック・パラリンピックの年である。海外からも、多くの障がい者アスリートたちも来るだろう。
 人種も男女も健常者も障がい者も、差別のない日本であらなければならない。周りの人たちの善意や配慮により、障がいがある人たちも、動きやすく、生きやすくなる。
 (日蓮宗ビハーラ・ネットワーク世話人)
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