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日蓮宗新聞 平成30年3月20日号
笑顔ひろがるお茶会
林 妙和

地域で暮らしている人が共に楽しみを分かち合う

 私はご縁をいただき新設の特別養護老人ホームの傾聴ボランティアに伺っています。
 そこで先日、初めてのお茶会が開かれました。開催のきっかけは、入居者さんの「お茶を楽しんだ」思い出話でした。
 施設長は「入居者さんのご希望を叶えることが施設のモットーです。お茶会やりましょう」と大賛成でした。しかし、いざ開催となると、職員だけでは人手が足らない、お抹茶を点てた経験がないなどの問題があがりました。
 「入居者さんからの提案を活かしたい。楽しく、美味しく、お茶をいただきたいのですが」と友人に相談したところ、お茶の先生とお弟子さんからお手伝いの申し出がありました。
 そのおかけで「ひな祭り茶会」が実現したのです。
 開催が決定すると、入居者さんや職員の期待感は、最高潮になりました。案内のポスターを作業療法士さんと一緒に作る人、トークで盛り上げる人、お菓子選びに心躍らせる人など、皆さんの「役立ちたいパワー」の広がりにも驚きました。
 当日は、「いい香り。久しぶりの一服は格別ね〜」「お菓子は『一輪の梅の花』ですって。本当においしいわね〜」など、入居者さんの華やいた会話が弾みました。
 家族からは「父は、母の点てた一服から1日が始まっていました。あの頃を懐かしむように味わっている父の姿に胸が詰まりました」との感想もいただきました。
 今回の茶会を通し「施設そして、そこで生活する人も、私たちと無縁ではなく、いざという時はお互いが助け合う存在。地域で共に暮らしている人としての意識を持ち、日頃から交流し、楽しみを分かち合うことで笑顔の輪が広がるもの」と感じました。
 また、ボランティア活動は自主的な活動ですが、ご本人や家族、職員そして市民をつなぐ役割をも担っていると実感しています。
 皆さんも地域で暮らすさまざまな人に、今一度、目を向けてはいかがでしょうか。
 (日蓮宗ビハーラ・ネットワーク世話人)
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