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日蓮宗新聞 平成29年4月20日号
桜の木の下で
村瀬 正光

子は財。未来ある子どもたちに寄り添おう

 春は桜。桜前線が日本を横断し、日本列島を桜色に染めていきます。桜舞い散る様は表現できないほど美しく、多くの人を魅了します。桜の季節は入学式の時期でもあり、新しい制服を着た新入生のニュースが数多く流れます。
 先日、一緒に働いている病院のスタッフに母方の親類から電話があったそうです。高校入学した娘に制服やカバンを買ってあげることができないから、お金を貸してほしいと。母親に相談したら、「ひとり親家庭だから、思っていた以上に家計が苦しいんだね。でも、家から入学祝を十分出しているから、おまえは出す必要はないよ」と言われたそうです。入学式まで数日となるこの時期に制服を買ってもらえていない事態に、その女の子はどれだけ不安に思っているだろうか。遠い間柄で、しかも社会人3年目の自分にまでお願いしている状況で、本当に大丈夫なんだろうか。彼にとって大金でしたが、考えた末に貸したそうです。「いろいろ言いたいことはあるけど、結局困るのは女の子だから…誰かが手を差し伸べないと」。
 ある保育園審査に落ちた方が「保育園落ちた日本死ね」とネットにつぶやき、2016年新語流行語大賞にノミネートされました。「子どもうるさい、地価下がる」などの理由で住民の反対が起こり、保育施設の開園が困難になるケースが各地に相次いでいるニュースも昨年の話です。また、貧困による教育格差がよく話題になっています。
 日蓮聖人は「子にすぎたる財(たから)なし」とおっしゃっています。未来ある子どもたちに、どのように寄り添っていくのか。社会や、私たちは常に問われています。
 後日、入学式の写真が彼の携帯に送られてきました。見せてもらった写真、満開の桜の木の下で新しい制服を着た彼女は輝いていました。
 (日蓮宗ビハーラ・ネットワーク世話人、医学博士)
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