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生老病死と向き合う あなたのそばに
日蓮宗新聞 平成27年12月20日号
怖 い 認 知 症
今田忠彰

地域力で安心して暮らせる街づくり

 10月下旬に、宮崎市中心部の交差点で、軽乗用車が歩道上を700メートル暴走し歩行者らを撥ね、7人死傷した事件があった。
 運転していたのは73歳の男性で、数年前から認知症で通院していたということだが、てんかんの病歴もあったとか。
 まだ原因が特定されたわけではないが、高齢の運転者は、他人事とは思えない事件だと感じたことだろう。

◆認知症患者の増加
 日本人の平均寿命が世界一になり、そのうち100歳まで伸びるかという今日、認知症患者も年々増加している。推計によると、10年後の平成37年には、認知症患者が、全国で700万人を超えるだろう。65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症患者ということになる。これはもう、抜本的な対策が必要だ。
 高齢者の運転免許の更新時に、認知症の診断が必要なのはもちろん、医師が診断した段階で、運転を自粛するよう通知を義務付けることも必要だろう。
 一方、地方の高齢者は、自動車がないと暮らせない。自動車に代わる移動手段・生活手段を用意する必要がある。

◆早めの治療と対策
 認知症には、事前のサインがあるという。味噌汁などの簡単な調理法が分からなくなった、帰り道が分からなくなり、警察に保護された、家族の顔が分からなくなったなど、いつもできていたことができなくなった、というような症状が見えたら、認知症を疑ってみよう。自分でも、薄々感じるものらしい。
 認知症もいろいろな種類がある。原因も症状も違うので、専門医と相談し、早めの治療と対策が必要だ。
 認知症になったら、もう社会生活ができない、というわけではない。運転は止めた方がよいが、閉じこもりにならないよう、なるべく変化のある生活をした方が良いという。
 東京都はキャラバンメイトを結成し、「認知症になっても、安心して暮らせる街づくり」を推奨している。私もそのメンバーの一人だが、オレンジリングを腕章に、認知症患者らしい高齢者を見かけたら、「大丈夫ですか、何かお困りですか」と、ひと声かけるようにしている。
 家族も近所の人も、認知症になっても、住み慣れた我が家で安心して暮らし続けられるよう、「大丈夫ですよ、安心ですよ」と、手を差し伸べて欲しい。加齢は、誰にでも訪れてくるものだから。
 (日蓮宗ビハーラ・ネットワーク代表)
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